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2013/03/01号 | 足立の農家と障がい者施設がコラボ!

 小松菜あんぱん、小松菜とりんごのマフィン、こまつ菜せんべいはいかが―。
 足立区特産品の小松菜を使った加工食品3品が、4月6日(土)、7日(日)に舎人公園で行われる「春の花火と千本桜まつり」で販売されます。材料の小松菜作りに汗をかく区内農家と製造に携わった区内の障がい者施設を訪ねてみました。

◆「私が言い出しっぺです」
辰沼・宇佐美一彦さん
 「小松菜加工食品を作ろうと言い出したのは私です」と話すのは、辰沼二丁目で200年も続く農家の7代目、宇佐美一彦さんです。奥さんの政子さんと二人で、52aの農地に9つのビニールハウスで小松菜を専門に生産しています。
 現在、宇佐美さんを中心に区内6農家がエリアを分けて、108の小・中学校の給食用に小松菜を納入。
 宇佐美さんは「有機肥料100%で土が違うので、小松菜の色が違うし、葉茎も太い。この小松菜を区民の方にぜひ加工品でも食べてもらいたい」と区に提案、これを受けた区が生産者や施設職員と一緒に製品化しました。

◆「土づくりに気をつかっています」
伊興・江川浩さん
 「化学肥料は使わず、カキガラを砕いて入れたりして、土づくりに気を遣っています」。宇佐美さんとともに「小松菜ぱん」などに使う小松菜を作っているのが伊興二丁目の江川浩さんです。ご両親の欣男(よしお)さん、佳枝さんとともに、大小11のビニールハウスで小松菜を専門に生産しています。江川さんも9小学校の給食用に納入し、市場には6割を供給。「地元の野菜を使い、それを加工する。ありがたいことです。お客さんの声が聞こえるというのがやりがいになりますね」と話してくれました。

◆「私たちが作りました」 障がい者施設の3作業所
 宇佐美さんら農業者からの提案は、区の仲介によって、すでにパン製造などのノウハウのある区内の障がい者施設に伝えられ、パンは竹の塚ひまわり園、マフィンは花畑共同作業所、せんべいは谷在家福祉作業所で商品化されました。
 昨年9月のJA東京スマイル(農協)の野菜直売会で初お披露目され、10月の「区民まつり」で販売したところ、大好評のうちに売り切れました。
 4月6日(土)、7日(日)に舎人公園で行われる「春の花火と千本桜まつり」では、JA東京スマイルのブースで、区内農家が作った新鮮な野菜とともに販売されます。


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