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企業ナウ(足立の産業)

1997/03/15号 | 岩城工業(株)

独自の加工法で、お客の要望に即応

 周囲をマンション、住宅に囲まれた文字通りの「町の中の工場」だ。同社は、線材曲げ加工、板プレス加工、スポット・電気溶接を一貫して行っているが、時代や社会の要請に機敏に対応、独自の加工・溶接技法を開発しているのが特徴だ。
 線材の加工では、従来とは違いプレス金型を使わず、空気の圧力を利用したエアーシリンダーを使用。これだと、大きな物でも精度が出せるのが特徴だ。
 昨年には、コンピュータ制卸の最新NC機(線曲げ機)を導入して細密な加工に対応できるようにした。主力商品は、商品ディスプレイ、OA機器の用紙受け、カタログ入れ等だ。
 同社で、最近好調なのが歯科医が使うデンタルミラー(鏡)の生産。これには、同社独自の銀ろう付け(ハンダのようなもの)の加工法の良さが認められ、日産6千〜8千個が生産されている。「ミラーを受ける枠の部分と柄(え)の部分を、スポット溶接(電気)でくっつけて、その後銀ろうで固定するんですが、ここにも数々の工夫があるんですよ」と語るのは、岩城和裕専務(46)。
 同社は、昭和39年(1964年)に、現社長の岩城英和さん(73)が創業した会社だが、足立区の異業種交流グループ「足立イコー会」にも参加。同会に出席している和裕専務は「この会を十分に活用させてもらっています。始めは名刺交換から始まり、積極的にアンテナを広げてきました」と語っています。
 資本金1000万円、従業員24人。

会社名(店舗名) 岩城工業(株)
住所 足立区梅田7-6-12
電話番号 03-3848-3977

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。