公社ニュース ときめき

　「パット印刷」は、紫外線を当てるとすぐに乾くインク（ＵＶインク）を特殊なゴムのパットに押し当てて、そのパットから印刷物で転写する特殊な印刷技術。この印刷法は、丸みや凹凸があったり、細かく小さい製品への印刷に適していますが、同社はこの技術を確立し、新たな展開を図っています。
　昭和49年（１９７４年）に創業した丸山寛治社長（59）は、元証券マンという変わった経歴の持ち主。「10年間全力で燃焼してからの独立・自営。大変でしたが、ここまで来ました」と感慨深げです。
　小さなボタンやＣＤにブランド名などの文字を印刷する仕事を主力にしてきましたが、時代の変化に合わせて、５年前からお線香に般若心経などの経文を印刷する「焚経香」というオリジナル製品を開発。すでに、長野・善光寺、鎌倉・長谷寺などから引き合いが来ています。
　「私は好奇心のかたまり。時代の流れに合ったもの、大企業がマネできない付加価値のあるものを、絶えず見つけますよ」とますます意欲を燃やしています。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。