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企業ナウ(足立の産業)

2000/08/15号 | (有)ヤマダ・インダストリー

光触媒を利用、ダイオキシン除去装置を開発

 今年1月に「ダイオキシン類特別措置法」が施行され、ゴミ焼却場などから出るダイオキシン類の排出が厳しく規制されるようになりました。
 同法により、2002年から既存施設でも規制が強化されるため、対応に苦慮している自治体もみられます。
 ダイオキシンの発生は、廃棄物の焼却によるものが多いだけに、ダイオキシンを出さない焼却炉の開発が求められています。
 そんな折、通産省工業技術院の名古屋工業技術研究所は、同社と共同で、二酸化チタンを使った排ガス処理装置を開発、排ガス中のダイオキシンを無害化することに成功しました。
 今回開発された装置は、光を当てると、強い酸化力が発生し、排ガスが通過する間に、有害有機物を炭酸ガスや水に分解して無害化する二酸化チタンの光触媒を利用しています。この装置へ焼却炉からのガスを通した結果、排ガス中のダイオキシンを99?除去することができました。同社では、年内にも製品化する予定です。
 同社は元々、山田行男社長(71)が昭和41年に創業した動物実験用医療器具などの理化学実験装置メーカー。
 この装置で得た研究データは、8月13日(日)から米国カリフォルニア州モントレーで開催される第20回ダイオキシン国際会議で、発表されます。

会社名(店舗名) (有)ヤマダ・インダストリー
住所 足立区竹の塚7-6-11
電話番号 03-3885-4068

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。