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企業ナウ(足立の産業)

2000/11/15号 | (株)日乃出電機製作所

卓越した技術力で、業務用ヒューズとセンサーが快走

 「最近、IT、ITと言われていますが、ウチは典型的なIT産業なんですよ」。こう語るのは、同社の平原成剛社長(63)。業務用のエアコン、エレベーターなどあらゆる大型の電化製品に付いているヒューズ(速断装置)とセンサー(感知装置)の専門メーカー。ヒューズは、電化製品を動かすモーターに電流が流れ過ぎると、半導体が破壊されてしまうため、これを保護するものです。
 同社は、昭和21年(1946年)に平原社長の父親の手により墨田区で創業され、10年前に現在地に移転。同社は、半導体保護ヒューズの開発と製造において国内ではトップを切った企業です。
 「商品の種類が、600種類以上と非常に多い。全部セラミックの金型が必要だし、開発と試験に莫大な費用がかかるんです」。ULというアメリカの権威ある試験機関を使っているのは同社だけだそうです。
 この試験期間の短縮と経費の節減、それに商品の小型化、多目的化に対応するため、このほど同社では埼玉大学と提携して、大学構内に最新の試験設備を完成させました。「さらに飛躍を目指しますよ」と平原社長は自信満々で語ります。
 資本金3、000万円、従業員55人。

会社名(店舗名) (株)日乃出電機製作所
住所 足立区保木間1-18-9
電話番号 03-3860-8666

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。