公社ニュース ときめき

　埼玉県春日部市緑町、日光街道沿いにある同社春日部工場では、天然皮革製の子供靴づくりが裁断から組立まで一貫して行われています。
　「現在、子供靴の完全加工をやっているのは、ハルタ製靴さん（足立区千住緑町）とウチくらい。デパートの新入社員の研修で、よく見学に見えます」。こう話すのは、同社の宝地戸（ほうちど）康夫社長（52）。１枚の皮革が、最後にはかわいらしい子供靴に仕上がって行く工程は、?モノづくり?の原点を見る思いです。
　同社製品は、「SKIP・KID\'S」のブランド名で全国で履かれています。「14?から26?まで、子供靴は足型に合わせた機械がいるので、設備投資が大変なんです。機械は１台１千万円もするのがザラですから…」と宝地戸社長。
　「通気性に富み、蒸れない。伸縮性があって、足に馴染み、適度にフィットする。成長期の子供には天然皮革が一番」という信念を持って40年、同社の子供靴はリーガルやミキハウスのＯＥＭ商品（その会社の名前を入れた提携商品）にもなっています。「せめて、５千円くらいでちゃんとした靴を提供したいですよね」と話します。
　４月、10月にお得意さんを招いての展示会を開催。資本金２、０００万円、従業員43人。

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