公社ニュース ときめき

　創業（昭和23年＝１９４８年）から55年、２代目の小泉俊夫社長（58）の創意と工夫の製品開発が見事に結実したのが、同社の防犯ブザー「超音プチアラーム」です。ＮＨＫニュースなどで「足立区で作られている…」とたびたび紹介されているのがこの商品。
　まるで携帯電話のよう。ピンを引き抜くと、高音がけたたましく鳴り響きます。距離１?で１００デシベル、超高音なので距離が離れていても遠くまで届くのです。
　この商品、３月に足立区が区内１１１校の小・中学校の児童・生徒約４万４千人に無償配布、世田谷区でも同96校、５万３千人に配られるなど都内はもとより全国で引っ張りだこ。
　子ども達を襲う事件が相次ぐいやな世相。その中での出番ですが、このヒットには、?実績?の裏打ちが。４年前、西新井橋そばのパチンコ店で起きた現金強奪事件をヒントに、警備員さんの生の声を生かし業務用の防犯ベルを開発、改良に改良を重ねました。今回も、人間の耳に一番通る音は何ヘルツとか、ピンがすぐはずれないようにとか研究。一定期間使ったら内外を掃除し、電池を入れ替えてまた使うという「リサイクル商品」にしたこともヒットの要因に。
　小泉社長は、「人生すべてにモノヅクリのヒントがある」と謙虚かつどん欲です。社員７人、パート８人。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。