公社ニュース ときめき

　大みち子さん（71）は、長年にわたる家族介護の痛苦な体験から、「患者さん、介護する人を床ずれの苦しみから解放できないものか」と試行錯誤の末、「宇宙マット」を考案して商品化、昨年６月に意匠登録、特許開示ができ、普及を始めました。このマットが、腰痛治療や予防にも効果があるとわかり、反響が広がっています。
　ウレタン２層構造の中央部に「十字型」の溝を設け、着脱自在なのが特徴です。床ずれや出来やすい部位を溝の上に乗せることで、予防と治療ができる画期的な製品です。
　大さんが、以前癌研の看護婦をしている時、当時の院長の「褥瘡（じょくそう）は宙に浮かせれば治る」の言葉がヒントになりました。このマットは、消費税、送料別で３万７千円。別売り専用シーツ３、５００円。大さんは「普及すれば、価格は下がります。介護保険で使えるよう運動中です」と話しています。現在、大さんが住んでいる団地の自治会長らが、このマットの良さを知り、普及運動を始めています。

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