公社ニュース ときめき

　「産業革命をいち早く成し遂げた欧・米・日の先進５カ国のうち、自転車が生活の?楽しみ?になっていないのは日本だけ。色々障害はあるが、日本にも必ず?自転車を楽しむ時代?が来ますよ」―こう力説するのは、同社の水谷利之社長（57）。「自転車のあるライフスタイル」を提唱し、自ら同社が販売する高級折り畳み自転車を引っさげて、自転車専用道路が完備したヨーロッパを走り回り、約３万人が60?を走る「ニューヨーク自転車大会」に駆けつけるという行動派です。
　同社は、１９２４年（大正13年）創業、１９４７年（昭和22年）設立の老舗。業界は経済の復興とともに発展しましたが、猛烈な「円高」の進行の中で、同社は１９８５年（昭和60年）完成車製造をやめ、高級自転車部品の販売に特化、世界各国の一流ブランドを日本へ紹介する商社へと大転換し、生き残りました。
　同社の主力商品になっている「ＢＤ‐１」という折り畳み自転車は、ドイツのデザインですが、アルミ製で軽く、スポーティなスタイルが受けて、まず日本ではやりました。「８年前、バッグをかついだ中年オヤジが折り畳み自転車に乗って走る、という記事からブームに火がついたんです」「欧米のように、自転車で電車や飛行機に乗れる、そんな時代の到来のため、私たちも頑張りたい」。水谷社長の瞳がキラリと光りました。

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