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産業情報

2023/03/01号 | 足立区中小企業の景況〜景気を読む〜

 令和4年は、第1四半期から第2四半期にかけて全業種の悪化幅が縮小した。第2四半期から第3四半期にかけては、サービス業は低調感が強まり、製造業・運輸業はともに前期並みの悪化幅で推移し、小売業・建設業は厳しさがやや和らいだ。また、第3四半期から第4四半期にかけてサービス業・小売業・建設業では低調感が強まり、製造業は若干持ち直し、運輸業は26ポイント増の-13と上向いた。
 来期は、運輸業は7ポイント減の-20と低調感が強まり、製造業・小売業・サービス業でそれぞれ厳しさが若干和らぎ、建設業では大幅に改善傾向がみられる見込みである。

備考 現場から…コロナ禍の行動制限の緩和を受け、売上高は改善傾向にあるものの、コロナ前の水準までは回復しておらず、販路拡大、売上増加を経営課題とする企業が多くなっています。昨年10月以降一段のエネルギー価格、原材料価格の高騰、円安が収益を圧迫しています。価格転嫁は徐々に進展しているものの追いつかない状況です。また、運輸業、サービス業を中心に人手不足が深刻化しており、残業代を含め人件費の増加がさらなる収益悪化要因となっています。
足立成和信用金庫 常勤理事 山口和男氏

調査対象 製造業・小売業・建設業・サービス業・運輸業 調査方法 面接聴取、郵送アンケート(運輸業) 調査機関 (一社)東京都信用金庫協会 分析・作成 (株)東京商工リサーチ

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。