企業ナウ(足立の産業)
2015/05/01号 | 日逓テクノ工業(株)
難削材の削り技術と仕入ルートの保持で高評価
同社は、約80年前に逓信省(現日本郵便事業会社)の郵便車の整備事業からスタート。その後、貸しビル業、製造業と事業を拡大。3代目の山村哲現社長は、製造業においては医療機器、とりわけ手術用ライトのアーム製造を基盤にしながら、化学系プラント機器の製造にも進出し、他社の追随を許さない高い技術を保持してきました。
化学系プラント機器では、廃油を燃やすインジェクターを製造していますが、先端は難削材という削りにくく、加工しにくい材料(ジルコニウム、タンタル、チタンなど)で、旋盤の刃物が破損してしまうほどの硬さ。それを削る技術を持つスタッフがおり、この技術の継承が続いています。形状を保ち、回転数を維持しながら、刃物を送り、油をかけていく作業はまさに職人技。また、海外でしか採れず高価で入手しにくい難削材の仕入ルートを保持していることも評価され、足立ブランド新規認定となりました。
4年前に、それまでいた文京区本郷の地から足立区へ移転。その時「社員みんなで力を合わせて区に認めてもらおうと決めました。それがブランド認定でした」と山村社長。「認定されてうれしい。横のつながりができました。色々な区内企業と技術を交流して、外注できる企業を見つけたいです」と話してくれました。
会社名(店舗名) | 日逓テクノ工業(株) |
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住所 | 足立区中央本町3-11-18 |
電話番号 | 03-3849-2713 |
WEBサイト | http://www.nitteiti.co.jp/ |
※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。