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企業ナウ(足立の産業)

2014/08/01号 | (有)イズミ産業

ものづくり応援助成金でハイヒール生産システムを構築

 (有)イズミ産業(泉崎辰夫社長)は平成3年(1991年)に創業した婦人靴の専門メーカーです。このほどハイヒールのヒール部分の製造において、画期的な工法と生産システムを開発。区のものづくり応援助成金を活用して量産体制づくりに乗り出しています。
 現在、靴の製造メーカーでは、ヒールを靴底に固定する際、機械を使って4本の釘を打ち、中央にネジを1本打つという「釘留め加工」が行われています。しかしこの工法では、釘の先が出てしまう、ヒールが割れる、ヒビが入るなど不良品が多く出てしまい、泉崎社長は改善方法がないか頭を悩ませていました。
 そこに、同じく改善の必要性を主張する、技術力の高い山田豊次さんが入社。2人3脚で改善方法の模索が始まりました。その際、足立区のMC(マッチングクリエイター=企業訪問をする専門員)の訪問があって、「ものづくり応援助成金」の存在を知りました。
 2人が開発した固定方法とは「ネジ留め」によるヒールの固定。ヒール部分にネジ受けを埋め込み、ネジで留めていく方法です。これによりヒールは折れにくくなり、製造メーカーに持ち込めばヒールの色替え、脱着が容易にできるようになりました。この経営革新によってものづくり応援助成金を受け、試作品を製作。昨年12月に特許を取得しました。現在、金型製作を区内企業に依頼し、生産システムの確立を進めています。今後は、新しい固定方法で製作したハイヒールを量産し、その普及・拡大を図る方針です。
 泉崎社長は「ものづくり応援助成金は、私たちのアイディアの実現を後押ししてくれました。助成金を受けた後も、MCさんから区内の金型製作企業を紹介していただくなどの援助があり、とてもありがたいです」と話してくれました。

会社名(店舗名) (有)イズミ産業
住所 足立区千住元町25-7
電話番号 03-3879-3910

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。