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産業情報

2013/07/01号 | 土作りから苗植え、定植、手入れ、出荷

菊づくり一筋の扇三丁目の横井さん

 扇三丁目の花農家・横井浅雄さん宅では、夏菊の出荷の真っ最中です。5月の連休明けから、摘心によりしっかりと1つのツボミをつけた輪菊、幾つものツボミをつけた小菊の2種類を畑から採取しては、束にして出荷。妻の富美子さん、長男の善彦さんに、農業ボランティアの栗原さん(綾瀬在住)、松島さん(青井在住)の2人もお手伝いです。「今年の夏菊は成長が悪くて苦労しています。こんなのは初めてです」と横井さん。冬場の寒さ、5月の少雨…。しかし、横井さんをはじめ区内の農家が作る菊の品質は評判です。
 夏菊は、9月に10cmほどの苗を苗床に植え、10月に根が出たら定植越冬して育てます。その間の手入れやアブラムシなどの病害虫退治に手間がかかります。
 横井さん宅は江戸時代から続く花農家。40aと30aの2カ所の畑で、菊を中心に主に活花(いけばな)で使われる花木(かもく)と呼ばれるスモークツリー、ナナカマド、ハスなどを生産しています。「花作りはすべて大変。都市化した中での作業は余計に苦労が多いですが、花、緑をしっかり守りたい」と横井さんは話してくれました。

備考 ●都知事賞に横井さんの輪菊
区長賞は、並木さんの日々草

 6月12日(水)〜13日(木)、区役所で「第49回足立区夏花品評展示会」が開かれ、審査の結果、横井浅雄さんの「輪菊」が都知事賞、一ツ家三丁目の並木一重さんの「日々草」が区長賞(ともに特等賞)に選ばれました。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。