公社ニュース ときめき

　「介護保険で色々な制度を利用しているが、介護保険外で家事援助や話し相手になってくれる人がいれば…」―こんな区民の方の切実な声に応えて、有償の地域のささえあい事業を行っているのが足立区社会福祉協議会・あいあいサービスセンターです。お年寄りや障がいを持つ方などに自宅できめ細かな有償のホームヘルプサービスを行う「あったかサービス事業」。今回は、「あったかサービス事業」の利用会員さんとその協力会員さんを取材しました。

●「おいしい食事が元気のもと」保木間5丁目の利用会員・齋藤作蔵さん（87）

　齋藤作蔵さんは、3年前に奥さんに先立たれました。このため、食事の準備をしてもらうことを中心に、あいあいサービスセンターの「あったかサービス」の利用会員になりました。月曜日は食事のあるデイケアに行き、水曜日には春日部在住の娘さんが来られるため、火曜日のお昼と木曜日の夕方、花畑在住の協力会員・柏木節子さんに来てもらい、食事の準備をしてもらっています。
　齋藤さんは、足腰が少し弱ったこと以外はどこも悪いところはなく元気で、ご近所は自転車ででかけて行きますが、やはり困るのは食事。料理が大好きな柏木さんは、冷蔵庫に娘さんが用意された材料で、煮物やお惣菜を手際よく作ります。好き嫌いのない齋藤さんは、何でも「おいしい、おいしい」と食べてくれるそうです。
　また、食事の前後には、柏木さんは話し相手にもなっています。齋藤さんは「おいしい食事が私の元気のもと。よくやってくれます」と何度も話してくれました。

●柏木節子さんの話　自分の親が亡くなって、ポケっとしないようにと、「あったかサービス」の研修を受け協力会員になりました。もう10年位になりますが、色々な方とのふれあいは楽しく、やりがいもあって、行く先々で逆に元気をもらっています。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。