企業ナウ(足立の産業)
1995/10/15号 | 島田屋製菓(有)
工夫を重ね、人気の長崎バウムクーヘン売り抜く
最近「南花畑広小路」という名の信号がついた交差点の角にある同社(店)には、「元祖 東京・長崎バウムクーヘン」を買い求める客が次々と訪れる。約2割引きで売る毎月1日、2日の特売日はなおさらのにぎわいだ。
「これ、カステラ?」と思わせるほどの?やわらかさ?が特長。原料は、小麦粉、砂糖、卵、油脂だが、普通のものより卵を増量したところがミソ。「卵が多いと、ロールに巻いて焼くときに崩れてしまう。それを固めるまで3、4年かかった」と島田四郎社長(63)。産みたての卵を使うことと、混ぜる時のミキサーの回転速度、製造温度に秘訣がある、と言う。
23年前に、六町3丁目でスタートした時は、いわゆる「普通のバウムクーヘン」だった。売れない。熟練の従業員とともに工夫に工夫を重ねた。
「理想から言えば、まだ65点。次は75点が目標」と語る島田社長のワキで、工場長兼技術部長の奥さん・光子さんが、お客に笑顔をふりまく。
大胆かつ細心の販売戦略も見逃せない。郵便局の「東京お中元(お歳暮)特選品」カタログに広告を掲載したり、全国発送も積極的に展開して商品の浸透を図る。島田社長いわく、「味の噂は千里を走る」―。
会社名(店舗名) | 島田屋製菓(有) |
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住所 | 足立区南花畑2-12-8 |
電話番号 | 03-3883-0632 |
※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。