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企業ナウ(足立の産業)

1998/02/15号 | (株)一秀

テーマを決め、木目込雛にかける

 古典的な美しさに現代感覚を織り込みながら、洗練された上品さを漂わせる優雅なお雛さま―。「一秀」が作った木目込の雛人形に対する業界の評価。
 雛人形には、その作り方により「衣装着」と「木目込」の2種類があるが、「木目込」生産量で全国のトップを走るのが同社。
 昭和21年(1946)に先代木村弁之助さんが板橋区で創業。同30年(1955年)に今の地に移って来た。現社長の公平さん(51)は、先代の次女で現専務の安子さんと結婚、跡を継いだ。
 木目込は、その名の通り、人形本体にスジを彫って、そこに着物を埋め込んでいくという大変手間のかかる工程が要求される。
 同社がここまで来た原因について木村社長は、「人形本体の材料づくりにこだわったことと、毎年テーマを決め、常に新しいデザイン、色彩を取り入れてきたこと」と分析。今年のテーマは、美しさをたたえる「瑤(よう)」。
 従業員43人。千葉県関宿町に工場がある。

会社名(店舗名) (株)一秀
住所 足立区島根2-31-23
電話番号 03-3859-3131

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。