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企業ナウ(足立の産業)

1998/03/15号 | 奥島工業(株)

“技術”を武器に新市場開拓

 巨大なビルや建物は、その外観や内装の豪華さが話題となるが、実はたくさんの?裏方?が活躍している。それが「建築設備用各種金物」だ。例えば、セントラルヒーティング(全館冷暖房)用のボイラー周りの排熱、排煙のための導管(煙導)及び金物類(架台)などがそれ。
 区内に同業は多いが、同社は、大手企業を中心にした受注先を持って総合的に展開しているリーディングカンパニー(先導企業)だ。NTT、官庁、病院、老人ホーム…。現在、都が進めている中野・妙正寺川氾濫防止工事は、地下に4階建ての巨大プールを作るという大工事だが、この中に直径2?の管を張り巡らす作業をしているのも同社だ。
 現会長の奥島元士さんと取締役の雅子さんが、昭和33年(1958年)に個人会社として始め、同49年に今の地に株式会社として設立。現在は、長男の雅彦さん(45)が社長として社業全般を動かし、次男の俊也さん(40)が専務として工場部門を統括するという役割分担を明確にして、社業を伸ばしている。
 モットーは「我々は技術を売っていく集団。技術が第一」と「柔軟な発想」。職人集団としての技術は、研修制度を作って大切に継承。新入社員は、約3カ月〜半年みっちりベテラン社員が?技術?を教え込む。もちろん、設計はコンピュータによるCADシステムを導入している。そして、社長を中心に柔軟な発想で、新市場を開拓している。
 辰沼の本社に近い埼玉・八潮市に2工場を持つ。資本金1000万円、従業員25人。

会社名(店舗名) 奥島工業(株)
住所 足立区辰沼2-17-4
電話番号 03-3606-3090

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。