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企業ナウ(足立の産業)

2008/04/15号 | 倉田製作所

 江戸時代末期に作られた「いろは毛抜き」の使いやすさ、見映えを進化させた3代目・倉田満夫さん(65)の製品「倉田満峰のいろは毛抜き・とげ抜き・骨抜き」は、こだわりの技術が結晶した文字通りの手作り品。イタリア・ミラノの高級刃物商が通い詰めるほど世界的なブランドとして昇華しています。
 梅島の住宅街にある仕事場。隣りの瀟洒(しょうしゃ)なご自宅とは対象的な油にまみれた作業場です。
 材料の肉厚のステンレス鋼(はがね)を鍛造し、金づちで仕上、手打をして刃先と腰を極端に薄く仕上げる「満峰の毛抜き」は、その刃先と腰にこそ倉田さんの渾身(こんしん)の技が注ぎ込まれています。「千分の五硺のうぶ毛さえ確実にとらえて軽く抜き取る」という抜群の性能。磨きの技によって生まれた鏡のような表面には感動さえ覚えます。
 墨田区に生まれ、小3の時足立にやってきて1本の毛抜きに賭け続ける倉田さん。まさに「足立が産んだ名人」の一人です。

会社名(店舗名) 倉田製作所
住所 足立区梅島3‐7‐18
電話番号 03-3887-3245
WEBサイト http://item.rakuten.co.jp/firstltd/c/0000000156
備考 【メモ】各1本7千円〜2万円。日本橋・木屋、神田・菊一文字、東銀座・菊秀、上野、浅草・菊季(きくすえ)で買えます

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。