公社ニュース ときめき

　今日も、ボロボロになった刃先が一つひとつ研ぎ澄まされていく。　
　今回は、半世紀に渡って建設業界を陰で支えているタムラ機工株式会社をご紹介します。
　昔から木材を切る鋸（ノコギリ）の研ぎ師がいますが、樹脂・木工用の電動丸鋸チップソー（※）や電気ドリルの刃などを研磨しているのが、田村ミサ社長の研磨会社です。
　昭和43年に夫婦で創業。若くして夫を亡くし、事業を引き継いだ現社長は、社員の先頭に立って、ドイツ製全自動研磨機の前で作業しています。「まだ数十年は現役で頑張る！」と元気盛ん。チップソーやドリルの刃などは消耗して切れなくなりますが、買い替えるのではなく、刃を研ぎ直して切れ味を戻すことで、コストが抑えられ、「研磨はこの人でなきゃ…」と職人さんたちに頼られている会社です。
　同社のオリジナルチップソーは長年の技術から生み出された一品で、独自の刃型形状、回転時振れを押さえる特殊合金による「正確な切断面」「長寿命」「静かな空転音・切断音」を実現した優れものです。「これからも、裏方として建設関係者のお役に立てる会社でありたい」と社長の言葉です。期待しています。
※…丸鋸刃の先に超硬金属のチップを埋め込んであるソー〈のこ〉のこと

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。