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企業ナウ(足立の産業)

2009/01/15号 | (株)大房製作所

「ハサミのネジ」の技術を世界が認知

 「たかがハサミのネジ」と言うなかれ。同社で作るハサミのネジは、今や各国に輸出され、とりわけ理容師が使うハサミの約7割〜8割が、同社で作っているネジだというから驚きです。
 このネジは、「自在ネジ」といって、ネジの中にバネが仕込まれていて、どこでもちょうど良いところ(使いやすいところ)で止めることが出来るという実用新案。考えたのは、大房裕忠社長(43)の父・健二会長(73)で、このアイデアが浮かんでから設計、実用化まで3年もかかったという優れた技術です。
 NC旋盤、カム式旋盤などが稼働する中、10人のスタッフが働いていますが、「長年の熟練の技が最後は生かされてきます」と大房社長は話します。
 このネジは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどに輸出されていますが、この分野でも最近同社製の物をマネた中国製の商品が出回っているそうです。
 大房社長は「社業をさらに発展させるため、区内の人材を大いに活用したい」と話していました。

会社名(店舗名) (株)大房製作所
住所 足立区梅田5‐2‐6
電話番号 03-3886-5456

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。