公社ニュース ときめき

　ひずみが出やすい4ｍの長尺の金属の曲げ加工(ベンダ―)、気温や湿度によって微妙な調整を行う高度なレーザー加工、最も難しいとされるアルミ溶接など高度な熟練技術を保持し、新たな金属加工に挑戦している企業です。その高い技術力と「ものづくりへの意欲」が認められて、平成26年度の足立ブランド企業に認定されました。
　同社は戦後間もなく創業。鈴木孝昌社長の父・現在の鈴木邦司会長は新たな設備投資を次々と行い、最新の金属加工技術を取得・蓄積してきました。
　鈴木孝昌社長は、「『出来ない』という言葉は言いたくない」が信条の会長に厳しく鍛えられ、すべての機械を扱えるようになったとのこと。平成25年(2013年)に入れた3台目の複合機(レーザー加工と多数の金型を打ち抜く作業を連続して行う機械)は、3つの工程を1つに短縮でき、「高精度のものが短時間で出来る」というすぐれもの。ＣＡＤシステムの入力は奥さんの美希子さんが行っていますが、この複合機を使いこなしている企業は希少です。
　同社では現在、電車の車輌部品、知育玩具、建築金物などの精密板金加工を手がけていますが、鈴木社長は、映画に登場した小道具を会社PR用に作ったりするなど、ものづくりの遊び心が豊富。足立ブランド認定を受け、「小さな顧客を増やしたい。新しい独自の製品を生み出すことで会社をアピールし、足立区に貢献したい」と意欲満々に語ってくれました。

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