公社ニュース ときめき

　同社は、高度な技術で全国各地のパブリック(公共的)アートや景観関連の造形物の制作および修復などを手がけてきた企業として、平成26年度(2014年度)の足立ブランド企業に認定されました。 国内でも大型モニュメント制作ではトップクラスの技術を誇っています。
　鹿浜の工場を訪れてみると、中では大時計の枠づくりの作業が行われていました。巨大なアルミ材を削ったり溶接したり……。ほかの工場と違うのは、作業者が東京藝術大学や東京造形大学など美術・工芸系学校の卒業生ばかりという点。「わが社では、普通の製造業では出来ない、芸術家やデザイナーの意向に沿った作品を作り上げることができます」と中村茂幸社長。
　中村社長は、東京藝術大学大学院を修了後、入谷に工房を設置。主に店舗関係のオブジェを制作してきましたが、20年前に鹿浜に移転。その後、実力が認められ、全国各地の公共施設などの彫刻やモニュメントを手掛けるようになりました。現在、中村社長が一番力を入れているのが、「結晶みがきプレート」(仮称)。銅や真ちゅう、アルミ、チタン、ステンレスなどの板をベルトでアトランダムに磨き、デザインプレートに。これを壁などに埋め込んでいくと一つの芸術作品になると言います。すでに川崎市内の大型マンションで使われているそうです。
　今回、足立ブランドに認定されたことについて、中村社長は「これまで、区内の会社や工場とのつながりがありませんでした。これを機に区内企業と交流し、結びついてさらに先に進みたいと思っています。足立区のイメージを良くし、足立区全体が元気になるように頑張ります」と意気込みを話してくれました。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。