公社ニュース ときめき

　都内最大の設備と高い技術力によって、多彩で独創的な刺繍を産み出している会社です。これまで、鞄、袋物業者からの依頼で鞄や衣類の刺繍、ワッペンなどを製作してきましたが、このほど同社初のオリジナル商品として、足立区文化芸術振興の公式キャラクターで人気急上昇中の「アダチン」の携帯ストラップやキーホルダー、キャップ（帽子）を製作、販売を始めました。
　「アダチン」は、今年２月の異業種フォーラムで、岡部弘文社長（66）がアダチンのプロデューサーと出会い、提携を決めて製作を始めたものです。同社長は「こうしたオリジナル商品で、脱下請けを果たし、飛躍したい」と話します。
　工場内には、全長８?もある最新鋭機械が２台、音をたてて刺繍作業をしています。都内でも最大の20頭刺繍機で、１台は９色、もう１台は12色が使えるすぐれ物。
　刺繍模様の設定は、４００万円のソフトを駆使してパソコンで自在に行ないますが、糸の調整、布・皮革・紙などの素材と針の選択やセットなどの技術力も卓越しています。
　同社では、３年前に岡部社長の長男・大智さん（27）が入社、最近は長女・瑠璃子さん（24）も加わり、社内体制の整備も進んでいます。

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