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2023/08/01号 | 鼻緒匠 はな壱

 大正13年(1924年)、浅草で創業した同社は、親子3代にわたって和装履物用の鼻緒を作ってきました。
 鼻緒は和装の履物(草履や下駄など)に欠かすことのできない大切なパーツです。
 3代目の柴田一郎さんは「現代の洋装スタイルに寄り添う、鼻緒の付いた履物を作りたい」との思いから、鼻緒×スニーカーの新感覚履物「ポンダル」を開発しました。区のマッチングクリエイタ―(区内中小企業を訪問する相談員)の薦めで、「足立ブランド」認定企業に応募し、認められました。
 「ポンダル」の開発でまず考えたのが、草履の台をスニーカーの台(ソール)に変えることでしたが、自社では難しく協力企業を探しました。何社かに断られましたが、神戸・長田区の会社を見つけ、現地に行き説明したところ、協力が得られ、何度も試作・やり取りをして完成させました。6月に東武百貨店池袋店で行われた「日本の職人展」に出店したところ、好評でかなりの数が売れました。「外反母趾の人も履きやすい」という声もあり、足元に寄り添う柴田さんの優しい鼻緒づくりが、売り上げ向上につながりました。
 この8月には横浜や千葉の百貨店で展示即売があります。柴田さんは「足立ブランド認定で『足立区に認められている企業』というイメージを広げて、さらに売り上げを伸ばしたい」と意気込んでいます。


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