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2000/12/15号 | ヤマヨ測定機(株)

 測定機という「長さ」を計る業界で、最も早い明治39年(1906年)の創業という歴史と伝統を誇る会社です。現在の鴨下裕彦社長(38)の4代前の鴨下要蔵氏が、今の地に開きました。株式会社化したのは、昭和37年(1962年)。
 同社は、いわゆる巻尺を中心に作ってきましたが、平成元年(1989年)に製造・発売した「即利用くん」という関数電卓は、測量現場で簡単に測量計算ができるすぐれ物。この業界では初めての製品で、ここ10年来のヒット商品になっています。現在、用途によって機能が違う8機種が開発されています。
 「お客様からの注文、提案に応えて開発したものなんです。これまで事務所に戻って計算していたのが、現場で間に合い、個人で買える価格設定だったことがヒットの理由だと思います」と鴨下社長。
 同社では、「即利用くん」の開発の前に、ポケットコンピューター用の測量プログラムソフト「プロ土木」という製品の開発に取り組んでおり、この技術と経験が生かされました。
 同社で最近取り組み始めたのは、「GISソフト」の販売。これは、主に自治体向けですが、地図と台帳をパソコンで結びつけて利用するシステムで、大幅な省力化が図れるものです。
 「ここまでやってこれた理由は、絶えず技術を磨いてきたことと、お客様の声にきちっと応えてきたことではないかと思います」と鴨下社長は話します。
 昭和55年(1980年)に福島県白河工場が完成、現在は全ての生産がそちらに移っています。
 従業員88人、資本金7、200万円。


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