TOP  >  企業ナウ

エリアマップ


1 << 28 29 30 31 32 >> 36

2002/01/15号 | 中山ライニング工業(株)

 「お客のニーズに合った製品の創造」「どの車にも合う独自の材質の選定」―を経営理念にして、車のブレーキやクラッチの部品などで定評を得ているのが同社。昭和37年(1962年)に江東区白河で創業、現在、都内と東北に2工場、6営業所を持って躍進しています。同社の相手は、直接的には車メーカーではなく、自動車整備工場などの再販市場。それだけに、「その車種に1番フィットする材質選定」が至上命令で、高度な技術が要求されてきました。
 かつての満州鉄道の技術者だった父と共同して同社を興した中山榮社長(65)は、「オリジナルな物を作ることに心を砕いてきました」と語ります。ドラムブレーキからディスクブレーキへ移行し、それを構成するパッドは公害が指摘されたアスベストから無公害のガラス&スチール繊維へと変化。そして、周辺部品もより良質で使いやすい物へと流れています。同社が開発したブレーキパッドとクラッチキットは「sasga」、評判の詰め替え式ブレーキクリーナーは「Ri‐Bic」というブランド名が付けられ、業界ではすっかり定着しました。
 中山社長は、「私一人ですべてはできません。そこで、技術顧問、企画顧問などを頼み、その道のプロの知恵を結集しています。私はコーディネーター」「大手は大手、我々は我々。スキ間を突いてできることはたくさんあります」と話します。
 従業員120人、資本金2、000万円。墨田区江東橋1-5-5の墨田営業所2階に同区認定の小さな博物館「ブレーキ博物館」があります。


>>続きを読む


1 << 28 29 30 31 32 >> 36