公社ニュース ときめき

　同社は、きものの制作から販売までを一貫して行なう区内では珍しい会社（店）です。昨年５月、谷在家から現在の西新井６丁目に４階建てのビルを買い取って移転、「きものに新しい伝統の息吹を吹き込みたい」と張り切っています。
　新井重男社長（57）は、36年前に開業、「反物を右から左へという商売でなく、オーダー販売で蕫本物?を追求したい」と、問屋さんに新宿区在住の友禅作家・小守脩氏（65）を紹介され、以来20年、創作きもの一筋。
　今年５月、北千住のシアター１０１０で開いた展示会には、芭蕉旅立ちの地を描いた「千住乃大はし」、徳川家ゆかりのお寺を描いた「安穏寺庭園」など区内の名所、旧跡が題材の友禅染10数点を出品。現在最も力を入れているのが、茨城県の裏筑波・八郷に同社が建てた「恋瀬山荘」近辺の花鳥風月を描いた恋瀬友禅。「西新井の地から文化を発信したい」と新井社長。

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