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足立区の景況




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2021/03/01号 | 足立区中小企業の景況〜景気を読む〜

 令和2年は、第1四半期から第2四半期にかけて建設業は悪化に転じ、製造業、小売業、サービス業、運輸業は低調感が極端に強まりました。
 第2四半期から第3四半期にかけては、運輸業は9ポイント増の-81と悪化幅が縮小し、小売業、建設業はともに厳しさがやや和らぎました。サービス業は前期同様の厳しさが続き、製造業は低調感が大きく強まりました。
 また、第3四半期から第4四半期にかけて運輸業は12ポイント増の-69、サービス業は4ポイント増の-37といずれも悪化幅が縮小したものの、製造業・小売業・建設業はわずかに厳しさを増しました。
 来期は、サービス業・小売業でそれぞれ悪化幅が縮小し、製造業では第4四半期と同様の悪化幅で推移し、建設業はやや厳しさを増し、運輸業はかなり悪化傾向が強まる見込みとなり、各業種で今後も新型コロナウイルスによる影響は続いていくものとみられます。

現場から…昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響が全業種へ波及していき、感染症拡大に伴う景気後退という近年では経験したことがない一年でした。一方、特に影響が大きかった飲食業でしたが、テイクアウト営業や昼営業をはじめるなど経営努力をすることで売上を維持したお店もありました。いまだ新型コロナウイルスの終息は見通せませんが、各種助成金、融資などの活用に加え、アフターコロナ、ウィズコロナを見据えた動きが求められています。
足立成和信用金庫 総合企画部課長 吉田修氏

調査対象 製造業・小売業・建設業・サービス業・運輸業
調査方法 面接聴取、郵送アンケート(運輸業)
調査機関 (一社)東京都信用金庫協会、(株)東京商工リサーチ(運輸業)
分析・作成 (株)東京商工リサーチ


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