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1998/07/15号 | うなぎ ゑびす屋

 もうすぐ土用の丑(うし)の日。今年は、7月29日(水)です。
 「キレイな店で食いたい人には向かないけど、ホントにうまくて安いうなぎを食いたいなら、来る価値あるよ!」とは、ご主人の小倉敏政さん(45)。
 荒川土手のすぐ近く。柳原は、細い路地が縦横に走る、昔の下町の面影を色濃く残した川辺の街。「ゑびす屋」は、その一角でうなぎを焼き続け40余年。
 小倉さんの厳しい目が選んだ愛知県三河一色産のうなぎは、身のやわらかさが自慢です。「こいつを裂いてすぐお客さんに出せるか否かで、風味も全然違っちゃう。うちでは、裂きたての一番うまい瞬間を楽しんでもらうからね」。
 もうひとつ、甘さを抑えたタレを忘れるワケにはいきません。ムシ暑い季節に食される、うなぎという脂肪分たっぷりな個性派の持ち味を、このタレのアッサリ風味が引き立て、あるいはなだめているのです。全20席。駐車場なし。


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